育休中、育児に追われつつも、何か副業を始めることを検討する方も多いようです。
この記事では、副業として強い人気を誇るWebライターに焦点を当て、育児休暇取得中にWebライターを副業とすることのメリットなどをご紹介します!
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1. 育休中の副業可能性
最初に、そもそも育休中に副業することは、許されるのでしょうか。
厚生労働省ウェブサイトには、育休中の就労に関し、次の記載があります。
育児・介護休業法上の育児休業は、子の養育を行うために、休業期間中の労務提供義務を消滅させる制度であり、休業期間中に就労することは想定されていません。
しかし、労使の話し合いにより、子の養育をする必要がない期間に限り、一時的・臨時的にその事業主の下で就労することはできます。
厚生労働省|育児休業中の就労について
この記載からは、育休中も、労働者側が望むのであれば、働くことができることが分かります。
育児休暇取得中にWebライターとして活動することも、法令上許容されていることになります。
なお、育休中にWebライターを目指すにあたり、次のような点を気にされる方もいるかもしれません。
- 育児休業給付金が減額される可能性はないのか。
- 確定申告が必要になるのではないか。
- 社会保険料はどうなるのか。
これらの事項が気になる方は、当サイトの記事「育休中の副業はいくらまでが合理的か?業務委託の方が良い?」もご参照ください。
2. 育休中にWebライターを副業とするメリット
当サイトの記事「育休中におすすめの副業は何か?注意点は?」にも記載したとおり、育休中にオススメの副業は、Webライターのほかにも、動画編集やブログ運営があげられます。
その中でも、Webライターには、次のようなメリットがあると評価できるでしょう。
- 最初の仕事を見つけやすい。
- 一定の金銭収入が継続的に得られる可能性が高い。
- スキマ時間に仕事を進められる可能性が高い。
- 過去現在の全ての経験を活かせる。
- 将来のブログ運営に学びを活かせる。
これらのメリットについて、以下順にご説明します。
2.1 最初の仕事を見つけることの容易性
インターネット上には、膨大な数のメディアが存在しています。
その全てのメディアにおいて、Webライターは、必要とされています。
そのため、Webライターの需要は非常に大きいと評価できます。
そして、多くのメディア運営者は、新しいWebライターを探す時、次のようなクラウドソーシングサービスを利用することも少なくありません。
したがって、育児休暇取得中であっても、個別のメディアに主体的に営業することなく、上記のようなサービスに登録しておくだけで、Webライターとして最初の仕事を手に入れられる可能性が高いです。
なお、各クラウドソーシングサービスで紹介されている案件は異なっています。そのため、その全部又は複数に登録しておくのがおすすめです。登録料はいずれも無料です。
2.2 継続的な金銭収入の可能性
上記のとおり、Webライターには、最初の仕事を手に入れやすいという特徴があります。
それに加え、Webライターには、継続的に一定の仕事を得られるという特徴もあると評価できます。
なぜなら、Webライターの主な取引先となるWebメディアは、常に記事を作成・更新する必要があります。そして、最初の仕事で気に入ってもらえれば、この記事作成や更新業務を、継続的に依頼してもらえると考えられるからです。
2.3 スキマ時間に仕事を進められる可能性
Webライターは、比較的自由なタイミングで仕事に着手することができるとともに、必要に応じて比較的柔軟に仕事を中断できる特徴を有しています。
そのため、予想できない子どもの行動に合わせて仕事を進めることもできます。
子育てを中心としつつも、スキマ時間に柔軟に仕事を進めて一定の収入を確保することもできる点で、育休中の副業として、Webライターは非常にオススメできます。
2.4 過去現在の全ての経験を活かせる可能性
Webライターを副業として選択するにあたっては、次のような懸念があるかもしれません。
「Webライターを始めるには資格も不要であり、参入障壁が低いため、供給過多になり、どんどん仕事がなくなってしまうのではないか。」
しかし、Webライターの良いところは、過去現在の全ての経験を活かして自分の市場価値を高められる点にもあります。
育休前の仕事の経験だけでなく、育休中の子育ての経験や、学生時代の経験、育休前から続けている趣味、育休取得後に始めた趣味の経験など、過去現在の全ての経験を活かすことで、「自分にしか書けない記事のジャンル」を構築できる可能性があります。
このようなジャンルを構築できれば、新しく参入してくるWebライターに仕事を奪われる可能性を危惧する必要もなくなるでしょう。
2.5 将来のブログ運営に学びを活かせる可能性
育休中にWebライターを副業として始める人には、いつか自分のブログを構築して運営することを強くオススメします。
Webライターは、上記のとおり、比較的柔軟に仕事を進められる特徴を有しています。しかし、やはり他者から仕事を受注している以上、メディア運営者などの発注者が定めた納入期限は守る必要があります。
これに対し、自分のブログを構築し、そのブログ運営を通じて十分な収入を得られることができれば、納入期限のような締切日に追われることなく、さらに柔軟に働き方を選べるようになります。
そのため、将来的にはブログを構築して運営することを目標にして、Webライターを始めることをおすすめします。
そして、Webライターを育休中の副業として始めることには、この将来のブログ運営に学びを活かせるというメリットがあるのです。
Webライターとして活動するためには、メディアから指示を受けて記事を作成していく必要があります。そして、このメディアからの指示には、メディアの収益を増加させるためのノウハウが詰まっています。それゆえ、Webライターを副業にしておくと、将来のブログ運営に学びを活かすことができるのです。
3. Webライターを副業とする場合の注意点
上記のようなメリットがあるWebライターを育休中の副業とすることは、非常におすすめです。
しかし、Webライターを副業とする場合には、次のような点に注意する必要があるでしょう。
- 副業開始当初は、低単価の仕事しか受けられない可能性がある。
- 継続的にコミュニケーション能力を磨く必要がある。
以下順にみていきます。
3.1 低単価の仕事しか受けられない可能性
Webライターとして副業を開始した当初は、低単価の仕事しか受けられない可能性が高いです。
特に始めて接点を持つメディアからの仕事については、文字単価1円を下回る金額でのライティングの仕事に従事する必要があるかもしれません。
このような仕事については、時給換算した場合には最低賃金を下回る可能性もあります。
育児休暇取得中に(既存の取引先がいない状態で)Webライターとして副業を開始する場合、このような事態も受け入れる必要があるでしょう。
なお、一度仕事を受注したメディアから、その後も継続して仕事を発注される場合には、果敢に単価の増額を要請する方が良いでしょう。
メディアが従前接点のないライターに最初の仕事を発注する時、そのライターの仕事が未完成又は不完全に終わるリスクを考慮して、最終的に別のライターに同じ仕事の追完を依頼することとなってしまう場合の費用も考慮した金額を、最初の仕事の報酬に設定していることが少なくありません。
2回目以降も継続して仕事を発注されるということは、初回の仕事が十分なものとして受け入れられた可能性が高く、その後に発注する仕事が未完成又は不完全に終わるリスクが低いものと評価されている可能性が高いと考えられます。
そのため、メディア側が単価増額を受け入れる可能性も、低くないと評価できます。
3.2 コミュニケーション能力を磨く必要性
Webライターは、発注者の意図を十分に理解して、発注者の希望に沿った記事を納品する必要があります。
これができないと、メディアから「信頼できるWebライター」との認定を受けることができなくなり、同じメディアから継続的に仕事を受けることができなくなります。
同じメディアから継続的に仕事を受注することができないということは、毎回新しいメディアから仕事を受注しないといけないことになりますが、上記「3.1 低単価の仕事しか受けられない可能性」で記載したとおり、従前接点のないメディアからの初回の仕事は、低単価となってしまう傾向にあります。
したがって、コミュニケーション能力が低く、発注者の意図を十分に理解することができないと、いつまでも低単価で仕事を受けないといけなくなってしまいます。
育休中に始める副業としてWebライターを選択するのであれば、継続的にコミュニケーション能力を磨いていく必要があることを心に留めておく必要があるでしょう。
4. 最後に
この記事では、「育休中にWebライターを副業とするメリットと注意点」と題し、育児休暇取得中に始める副業としてWebライターを選択するメリットや、Webライターを副業として選択した場合の注意点をご説明しました。
育児休暇中に始められる副業は、Webライター以外にも、動画編集やブログ運営など、複数の仕事や活動が考えられます。
この記事の内容や、当サイトの記事「育休中におすすめの副業は何か?注意点は?」が、育休中に副業を始めることを検討している方の参考になることを願っています。