一般的に、子供が高校生になると成長期まっただなかでご飯をたくさん食べます。
特に部活動をされている高校生はご飯をたくさん食べるイメージがあります。
そこで気になるのは、子供が高校生になると、食費がどれくらい上がるかです。
この記事では、高校生がいる3人家族の食費の平均額と、食費を節約するコツを紹介していきます。
1. 3人家族の食費の平均
まずは総務省統計局などの情報源を基に、日本人3人家族の食費の平均について詳しくご紹介します。
今回使っているデータは、総務省統計局による2023年度の家計調査の結果を参照しています。
下の表は3人暮らしにかかる平均食費の内訳を示しています。
項目 | 金額[円] |
---|---|
食料品 | 42,014 |
菓子類 | 7,390 |
調理食品 | 13,364 |
飲料 | 5,708 |
酒類 | 3,674 |
外食 | 13,408 |
合計 | 85,558 |
ひと月の食費の平均金額は85,558円で、3人暮らしの家庭の生活費の27%を占めています。
食費の家計への割合は決して小さくありません。
3人暮らしの家庭の生活費の特徴をまとめると下記のようになります。
- 食料品の金額割合が約50%
- 次いで、外食。調理食品(お惣菜など)がそれぞれ約15%
- 酒類の割合は約4%で、そこまで高くない
月に1度の外食を楽しみ、普段は自炊をする
ジュースやお菓子、そして晩酌を普段の楽しみにするけれど、そこまで家計を圧迫するほどではない
もしかしたら豪勢とは言えないかもしれませんが、一般的な幸せな家庭の食卓事情が目に浮かびます。
2. 高校生がいる家族の食費の傾向
さて、高校生がいる場合の食費はどのようになるのでしょうか?
高校生は成長期のため、食べる量が多く、食費がかかりやすい傾向があります。
特に部活動をしている場合は、さらに食費がかさむ可能性があります。
ただし、「高校生がいる家庭の食費」というデータ自体が政府の統計データにあるわけではありません。
そこで既存のデータから高校生がいる家庭の食費を推測していきます。
2.1 高校生がいる家庭の食費
結果から出しましょう。
高校生がいる家庭の食費は次の通りになります。
品目 | 金額[円] |
---|---|
食料品 | 39,526 |
菓子類 | 8,420 |
調理食品 | 12,656 |
飲料 | 5,762 |
酒類 | 3,520 |
外食 | 18,180 |
合計 | 88,064 |
高校生がいる場合の家庭の食費の特徴をまとめると次のようになります。
- 食料品の割合が約45%で最多
- 次いで外食費の割合が約20%
食料品の割合が5%ほど減り、逆に外食の割合が5%ほど増えました。
続いて、子供が高校生かどうかによって具体的に何がどのくらい変わったか見てみましょう。
2.2 子供が高校生かどうかによる平均食費の比較
子供が高校生かどうかによる食費への影響を比較してみましょう。
金額の差は、3人世帯の平均 ー 子供が高校生の世帯の平均 で算出しています。
子供が高校生の方が平均よりも高くなる項目を赤色で示します。
項目 | 3人世帯平均 | 子供が高校生 | 差 |
---|---|---|---|
食料品 | 42,014 | 39,526 | 2,488 |
菓子類 | 7,390 | 8,420 | -1,030 |
調理食品 | 13,364 | 12,656 | 708 |
飲料 | 5,708 | 5,762 | -54 |
酒類 | 3,674 | 3,520 | 154 |
外食 | 13,408 | 18,180 | -4,772 |
合計 | 85,558 | 88,064 | -2,506 |
比較してみた特徴は次になります。
- 子供が高校生の方が食費が高い傾向がある
- 子供が高校生の方が食料品の費用が安い
- 子供が高校生の方が外食にかかる費用が高くなる
成長期の高校生がいる家庭の方が食費は格段に高くなるかと思いましたが、意外とそんなことはありません。
では、上記の特徴はなぜ発生するのでしょうか?
一般的に自炊よりも外食の方が1食あたりの金額が高くなりますので、
- 外食に行く頻度が上がった
- 子供も大人と同じ量食べるため、外食1回あたりの金額が高くなった
といった事が考えられます。
外食に行く頻度が上がった事に対しては、子供に手がかからなくなったため共働きを選択し自炊をする頻度が減ったという事も考えられます。
2.3 高校生がいる家族の食費の算出方法 ※読み飛ばし可
高校生がいる家庭の食費の算出方法を説明します。
気になった方だけ読んでみてください。
2023年現在に対して16~18年前は2005年~2007年です。
厚生労働省の令和3年(2021)人口動態統計(報告書)によると、2006年において
第一子を授かった歳の両親の平均年齢は、父親が約31歳、母親が約29歳です。
彼らは2023年現在それぞれ、2023 – 2006 = 17 歳を足してあげると
父親が約48歳、母親が約46歳となります。
つまりその世代の統計データを参照すれば、高校生がいる家庭の食費が分かります。
今回は結婚年齢・初産年齢のばらつきも考慮して、世帯主が40~54歳のデータを使用しました。
3. 食費を節約するコツ
それでは、高校生がいる家庭で食費を節約するにはどのようにすれば良いのでしょうか?
コツを紹介していきます。
子供が高校生かどうかによって大きく変わったポイントは外食費で、毎月約4700円の差がありました。
そこで、外食費を減らして自炊を増やす事が節約のポイントになります。
とは言え、
「自炊を増やせば良いのは分かるけど、平日は仕事から帰ってきてご飯を作るのがしんどい」
と思いますよね。
そこでオススメするのが作り置きです。
週末に夫婦で協力しあって、一週間分の作り置きをしてしまえば平日の負担をグッと減らすことができます。
夫婦のコミュニケーションや、気分転換としてもオススメです。
3.1 作り置きのすすめ
作り置きをするにはいくつかポイントがありますので紹介します。
- 日持ちする料理を選ぶ
- 調味料は控えめに
- 小分けにして保存する
作り置きに関しては、様々なレシピがインターネットや本で紹介されていますので
そちらも参考にしてみてください。
3.2 お弁当は食中毒にも注意
ただし作り置きや、それをお弁当に出す場合は食中毒にも注意する必要があります。
食中毒予防の大原則は、
- つけない
- やっつける
- ふやさない
です。
食中毒は食品に付いた菌が原因です。
ですので、その菌をできるだけ食品につけないようにするかがポイントになります。
つけない
そもそも菌を食品につけないようにしましょう。
調理前に手を洗ったり、お弁当箱や調理道具、そして食材はよく洗ってから使いましょう。
やっつける
しっかりおかずを加熱することで、菌を倒すことができます。
中心部までしっかりと加熱しましょう。
ふやさない
それでも菌を0にすることは難しいです。
ですので、菌を増やさないようにしましょう。
菌は水分や温かい温度によって増殖しますので、水気を切ったり冷蔵して持ち歩くようにしましょう。
食中毒の予防としては、様々なメディアで紹介されていますが、
農林水産省からも予防方法が紹介されています。
3.3 どんな料理が食費を下げてくれる?
ここで気になるのが、
「どんな料理を作れば食費が下がるんだろう?」
という事だと思います。
おすすめしたいのは、電子書籍の節約料理本の中で自分たちが食べたい料理を探すことです
食の好みは千差万別なので、自分たちでお気に入りの料理を探していく必要がありますし、
それ自体もとっても楽しいことです
普通の本ではなく電子書籍をおすすめしている理由は、
外出中でもスマホから開けて、食材の買い忘れを無くせる
からです
普通の雑誌を常に持ち歩くのは現実的ではありませんし、料理アプリでは通信環境が悪い場合にレシピを開くことができません
おススメなのが、Amazonのkindle unlimitedに加入して、好きな料理本を読む事です。
kindle unlimitedでは
- 50冊以上の節約料理本が読み放題
- 初月無料で、気に入った料理本があれば退会してその本だけ購入すれば良い
- 料理本以外にも、漫画や小説が読み放題
初月無料なので、とりあえずチェックして1か月だけ使ってみてください
4. まとめ
本記事では、子供が高校生かどうかで3人家族の平均食費がどう変わるかを考えました。
子供が高校生の場合、外食にかかる費用が約5000円高くなるため、食費削減のために作り置きをオススメしました。
作り置きをするためにも、Kindle Unlimited で節約料理本を読んで作りたい料理を探すのがおすすめです。