「子どもと一緒にいるのは幸せだが、子どもに腹が立ってしまうこともある。」
このような悩みを抱えている方は、少なくないようです。
この記事では、子どもと幸せに過ごしていく上でも役立つアンガーマネジメントに関する本をご紹介します!
1. アンガーマネジメントとは
そもそもアンガーマネジメントとは、何でしょうか。
1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。
怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。
一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会|はじめての方へ
当初は犯罪者のための矯正プログラムなどとして活用されていましたが、時代の変遷とともに一般化されていきました。
怒りの感情が湧き上がることを避けることはできません。
アンガーマネジメントを学ぶことで、湧き上がる怒りの感情を上手に取り扱う方法を身につけられます。
2. 子育てとアンガーマネジメントの関係
子育ては、アンガーマネジメントとの関係性が深いものです。
なぜなら、子育てはイライラするものだからです。
ベネッセ教育総合研究所が実施する「第6回 幼児の生活アンケート レポート」においては、アンケート対象とした母親に対し、「子どもがわずらわしくていらいらしてしまうこと」があるかを尋ねています。
その結果、「よくある/ときどきある」と回答した母親が、合計で約7割となっています。
育児中の母親の大半が子どもへの日常的なイライラを経験していることが分かります。
また、同じレポートでは、「子どもに八つ当たりしたくなること」についても、「よくある/ときどきある」と回答した母親の割合が、合計で約7割となっています。
子どもを育てていく上では、アンガーマネジメントを学び、怒りの感情と上手く付き合っていく術を身につけることが必要不可欠といえるでしょう。
埼玉県越谷市が運営しているこしがや子育てネットでは、子どもに関するイライラの原因として、次のようなことが挙げられています。
- 子どもがスケジュール通りに行動しない。
- 何をするにも時間が掛かかったり、しなければいけない事があるのにすぐに遊び始める。
- 出掛ける支度をしていて、子どもがグズグズと支度している時。
- もう出かける時間など︎になっているのに、全くしようとせずに、一緒に遊ぼうとか、テレビを見ようとか、食べさせてとか、言ってくること。
- 片付けない、言うことをきかない。
- とにもかくにもあまのじゃく!!
- 名前を呼んでも無視をする。
3. アンガーマネジメントの入門書2選
それでは、育児に必要不可欠なアンガーマネジメントのスキルを身につけるための本を紹介していきます。
最初に、アンガーマネジメントを学べる入門書をご紹介します。
3.1 マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント
1冊目は、マンガで分かりやすく学べる本です。
日本アンガーマネジメント協会の代表理事である戸田氏が著者であり、信頼性は抜群です。
初めから難しい本を読んでしまうと、早々に学習をやめてしまうことになりかねません。
とりあえず、軽い気持ちで読み始められる本を選んでみては、いかがでしょうか。
3.2 [図解]アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング
2冊目は、いわゆる図解本です。
こちらもアンガーマネジメント協会の推薦本です。
付録に「実生活に役立てるアンガーマネジメント」の章がある点も、おすすめポイントです。
4. 子育てに活かせるアンガーマネジメントの本
上記2冊を読み、アンガーマネジメントの基本が理解できたら、いよいよ子育て中のアンガーマネジメントの学習にオススメの本を読むと良いでしょう。
4.1 マンガでわかる怒らない子育て
1冊目は、これもマンガで学べるアンガーマネジメントの本です。
タイトルに「怒らない子育て」と入っているとおり、子育て中のアンガーマネジメントに直結している本です。
この本もアンガーマネジメント協会の推薦本となっています。
著者は、日本アンガーマネジメント協会の代表理事である安藤俊介氏です。
4.2 「つい怒ってしまう」がなくなる 子育てのアンガーマネジメント
2冊目は、上記でご紹介した日本アンガーマネジメント協会の戸田氏による本です。
この本も、「子育てのアンガーマネジメント」とされていることから明らかなとおり、子育て中のアンガーマネジメントに直結している本です。
4.3 子どもが変わる 怒らない子育て
3冊目は、怒らない技術の著者であり、アンガーマネジメント協会の理事でもある嶋津良智氏による著書です。
マンガ版もあるので、まずはそちらを読むということでも良いかもしれません。
実質5年で52億の会社まで育て、株式上場も果たした起業家・経営者の著者による子育て本である点も特徴といえるでしょう。
マンガ版には、次のような口コミがあります。
『子どもが変わる 怒らない子育て』には、
「私を助けてくれる本だ!と思いました」
「片づけができない子どもにイライラしていましたが、
この本に書かれている解決方法に、目からウロコでした」
5. 最後に
いかがでしょうか。
この記事では、「子育て中のアンガーマネジメントにオススメの本5選」と題し、アンガーマネジメントと子育ての関係を記載した後、アンガーマネジメントの入門書2冊と、子育てに関するアンガーマネジメントの本3冊を紹介しました。
子どもと接する中で、子どもに対して怒りの感情が湧いてしまう事態を避けることは困難です。
大事なのは、怒りの感情が湧いてしまった時に、その感情と上手に付き合うことです。
この記事でご紹介した本が、子育てに関するアンガーマネジメントの参考になれば幸いです。